沖縄だけでなく、九州も梅雨入りしたようですね。

いよいよ雨の季節がやってきました。

 

ドライブでの雨対策は万全でしょうか。

実際に雨が降って怖い思いをする前に、万全な状態にしておきたいものです。

 

今回は雨天時の安全走行を応援する意味で、タイヤの基本的な知識をお話します。

 

タイヤの溝

新品のタイヤの溝はどれくらいあるか、ご存知ですか?

普通乗用車のタイヤで5~6mm、RVやSUV用のタイヤで8mmくらいあります。

 

溝はタイヤと路面の間に水が入って浮かんでしまう、「ハイドロプレーニング現象」を抑制するためにあります。

接地面にある水を、溝で排水してあげるんですね。

 

F1などのレースで使うスリックタイヤは溝が無いものもあります。

急な雨で路面状態が変わるとピットで緊急のタイヤ交換をしますが、理由はもちろんスリップをしてしまうからです。

 

話を溝に戻しましょう。

これがだんだんとすり減って3mm~2.5mmまでいくと、スリップサインが見えてきます。

 

スリップサイン

どういったものかは、下の画像をご覧ください。

ブリヂストンのホームぺージより引用

 

 

スリップサインはその名の通り、タイヤがすり減ってスリップする危険があることを知らせるサインです。

ガソリンスタンドなどで

「タイヤの交換時期ですよ。」

と声を掛けられる場合は、このスリップサインが見えていることがほとんど。

店員さんも、闇雲に声をかけている訳ではありません。

 

スリップサインは、車検の適合下限1.6mmを示す印でもあります。

これが完全に露出して溝が途切れていると車検が通らないのはもちろん、いつバーストやパンクが起きてもおかしくない状態です。

早めの交換をオススメします。

 

偏摩耗

タイヤが偏ってすり減っている状態をいいます。

タイヤは均等にすり減るものだと思われがちですが、実はそんなことはありません。

車やタイヤの状態によって、一部だけが極端にすり減ってしまうことがあるのです。

 

偏摩耗は大きく分けて3つのパターンがあります。

ブリヂストンのホームぺージより引用

 

片べり摩耗

片べり摩耗の原因は、車の足回りの不具合が考えられます。

放っておくと、ハンドルのガタつきや足回りの故障の原因にも。

車の健康状態を表すサインですので、早めの点検をオススメします。

 

両肩べり摩耗

両肩べり摩耗は、タイヤの空気圧が不足したままだと起こります。

車の重量をタイヤの側面で支えている状態でもあるので、痛みも早くなります。

タイヤの側面に傷がついてしまうと修理ができません。

例え新品でも、側面に大きな傷がついた瞬間アウト。

タイヤは意外とデリケートな部分もありますので、大切にしてあげてください。

 

センター摩耗

センター摩耗の原因はタイヤの空気圧が規定量よりも多すぎることです。

タイヤは走行すると摩擦で熱を持ちます。

タイヤ内の空気が熱で膨張しますので、最悪バーストの原因ともなります。

偏摩耗やバーストを防ぐためにも、空気圧は適正な量を心がけましょう。

 

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