ミヤセ自動車の車検は必ず二人以上の人間で行います。

 

①整備前の検査

②整備

③整備後の検査

 

①と③の点検は、検査員の資格を持っているスタッフが実施。

②の整備は、検査担当とは必ず違う人間が行うようにしています。

 

人はついミスをしたり問題を見落としたりするもの。

検査した車を同じ人間が整備すると、思い込み作業で予想外の問題が起こる場合があります。

 

車は命を乗せて走るもの。

なによりお客様の大切な財産をお預かりして整備しているのです。

複数の目でチェックすることで、整備の精度を上げています。

 

今回は車検整備の中から、①の部分をピックアップしてお届けいたします。

 

データ確認

まずはデータの確認から。

お預かりしたお車のデータは、事務所・検査・整備で端末によって共有されています。

過去の整備データなども全て記録されているので、ミヤセ自動車の工場内どこに居ても、お車の状態が手に取るように把握できるのです。

 

事務所で入力されたデータをタブレットで開き、検査表に記入します。

この時に過去の整備状況もチェック。

オイルや消耗品の交換時期を確認して、そちらも点検項目に含めてゆきます。

 

外装検査

検査表に必要事項を記入したら、さっそく検査開始です。

外装を検査してゆきます。

まずはフロントガラスのキズが無いかと、ワイパーのチェック。

そしてフロントの灯火類を見ます。

 

検査の時点でもブレーキパッドの摩耗具合をチェック。

実際はタイヤを取り外さないと、微妙な消耗具合まで正確に確認はできません。

ですが整備の目を増やすためにもチェックしています。

 

リコールを受けたかどうかの印が、この辺りに貼ってあります。

スズキ車は、リコールの整備内容によってはミヤセ自動車でも対応ができますよ。

お気軽にお問い合わせください。

 

タイヤの摩耗具合をチェックします。

タイヤの溝にはスリップラインというものがあって、摩耗してくるとだんだんと露出してきます。

スリップラインが完全に露出していたら交換の時期。

 

すり減ったタイヤで走行していると、水たまりなどでスリップする危険があります。

当然危険な状態ですので車検は通りません。

 

テールの灯火類が切れていないかを検査します。

さらに、車検不適合な灯火類が付けられていないかもチェック。

 

後ろ側のナンバープレートには封印がされています。

これに問題がないかをチェックします。

 

あ、ナンバー灯の左側が切れていますね。

このままでは車検に通りませんので、整備項目に追加です。

 

発煙筒の使用期限もチェック。

 

発煙筒に使用期限があるってご存知でしたか?

いざ!という時に使うものが、その場で使えなかったら非常に危険です。

万が一を防ぐために、車検のタイミングでチェックをしています。

 

視界を妨げるものがないか、サイドの窓も検査します。

 

ここまででぐるっと一まわり、外装の部分は終了です。

 

車体検査

続いてボンネットを開き、車体まわりの検査です。

まずは車体番号のチェックから。

 

車体番号は、車によって刻印してある場所が違います。

ボンネット内もあれば、運転席付近にある場合も。

時には見つからなくて車中を探し回ることもあります。

 

ブレーキ液。

 

ベルトまわり。

 

お車のデータからベルト類の交換時期も把握しています。

 

オイルやクーラントの漏れがないか、しっかりとチェックします。

 

続いて、車の下へ潜っての検査です。

 

下に潜って早々、不具合を発見しました。

分かりますでしょうか?

写真中央部分のブーツが破れています。

 

反対側も同様に破れていますね。

中からグリスが出てきてしまっています。

このままでは故障の原因ともなりますので、整備内容に追加となりました。

 

下側からもオイルやクーラントの漏れが無いかを検査します。

 

各ホースまわりもしっかりとチェックします。

 

笑っているんじゃないですよ!
一生懸命のぞき込んでいるので、自然と口が開いてきちゃいました。

 

 

後輪のブーツも検査します。

こちらは問題なし!

 

マフラーもゆすってマウントに不具合がないかをチェックします。

 

ご覧の通り車の下側は複雑な形になっているので、冬場に凍結防止剤が付いてしまうとなかなかキレイに落とすことができません。

以外と残っていて錆の原因になっていることがあります。

雪山へレジャーにお出かけになる方は、もうひと手間かけて洗ってあげることを意識されると車が喜んでくれますよ。

 

以上で下回りの検査は終了。

 

最後にバッテリーの電圧をチェック。

 

バッテリーが寿命を迎えると車はまったく動かなくなります。

ところがバッテリーは、外観からでは消耗具合が全くわかりません。

車検のタイミングでチェックしておくと、安心して乗り続けられますよね。

 

以上で検査は終了です。

記入した検査表と一緒に整備担当へ引き渡します。