ハチロクとは、トヨタが1983~1987年に販売したカローラレビンの通称です。
型式番号がAE86なところから「ハチロク」と呼ばれるようになりました。
兄弟車で同じ形式番号を持つスプリンタートレノもありますが、ハチロクと言えば通常はカローラレビンを指します。
若い人だとヤングマガジンに連載されていたマンガ「頭文字D」で、この車を知った人も多いんじゃないでしょうか。
ドアに「藤原豆腐店」と書かれたハチロクで峠を攻める主人公の活躍は、リアルタイムで読んでいた世代にはたまらないものがありました。
フロントバンパーがガードレールに擦れる描写や、側溝にタイヤを落として曲がっていくテクニックなど、連載が終わった今でも頭に浮かんできます。
そんな昭和の名車を車検&整備中です。
オーナーさんは、何年か乗って無かったハチロクをまた乗りたくなって整備に出したそうです。
数年間放置されていたようで、ボディその他があちこち錆びだらけ。
車検を通すためにベルト類も総交換となっています。
エンジンがかからないので陸送で持ち込まれたんですが、その理由がこちら。
これはハチロクの燃料タンクを下した写真です。
左下を見てもらうと分かるように、中がもう錆びだらけになっていました。
燃料ポンプもこの通り。
錆びて茶色になっています。
こちらは錆び錆びタンクに付いていた燃料ゲージのセンサーです。
地面に置いただけで錆びの粉がポロポロ。
ちょっと分かりにくいですが、シャーシの番手前に見える黒い塊が新品の燃料タンクです。
旧車なのでパーツを揃えるのにも苦労していますが、また元気に走れるように仕上げていきますよ。
復活したハチロクのハンドルを握るオーナーさんの笑顔が今から楽しみです。