突然ですが、上の写真の中央部にあるダクトみたいなものは何のためにあるか分かりますか?
写真は車の後部バンパーを外したところです。
バンパーが付いていた部分にダクトがありますよね。
ちなみに反対側にもあります。
これは車内の空気を抜くための通気孔。
最近の車は密閉性が非常に高くなっているので、ドアを閉めようとしたときに空気の逃げ口が必要なのです。
近づいて見るとこんな感じです。
空気孔にゴムの蓋が付いていますね。
中からの空気は出ていくけれど、外気は入らない構造になっているのです。
バンパーの裏側にも見えない工夫がされているって、最近の車は本当にすごいですよね。
さてこの車はリヤ部分の修理中です。
この写真だけでは分かりにくいですが、荷台スペース下のスペアタイヤ格納部がゆがんでしまっているので交換修理のための取り外し作業中。
作業をしやすくするために、不要な部分を切り取りながら取り外していきます。
パーツとパーツはリベット溶接で固定されているので、リベット部分をドリルでもんで取り外せるようにします。
この写真はドリルでもんだ部分。
適当に切り離して無理に溶接するようなことはせず、丁寧に作業をしてます。
このように、車の修理は構造を理解することが不可欠。
その上で分解をして、板金、パーツの交換や取り付けなどの作業を行います。
車の板金修理は、100%元の状態に戻すことはできません。
ですが他の業者さんから見られても恥ずかしくないように、見えない部分にも手を抜かずに100%の状態に近づける。
ミヤセ自動車はこの気持ちで作業にあたっています。